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逃げるように出て行った穂高の顔を見て、ふたりして大笑いしながら大きな背中を見送った。
「ちょっとばかし弄りすぎたかなぁ。でも俺としては、間違ったことを言ったつもりはないぜ」
「まぁね。穂高のヤツってば、ちょっとズレてるところがあるし、誤解されるような行動を迷いなくやっちゃうからね。いい勉強になったんじゃない?」
笹川は目の前のソファに座り直して、三白眼の瞳をこれでもかと嬉しそうに細めながら、右手を差し出してきた。
「なに、その手?」
「整体料と指導料の徴収。友達割引して、きっかり10万円になります」
「高っ!! ぼったくりバーと同じじゃないのさ」
ひでぇひでぇと連呼しながら怒ってみせると、自嘲的な笑みを浮かべて肩を竦める。
「高くはないぜ。何てったって人生経験豊富な俺が、わざわざレクチャーしてやったんだ。昇さんはしたことがないだろ、駆け落ちとか」
「打算的な人生を送ってる俺からしたら、それは絶対にない話だわ。逃亡先に幸せな人生が約束されているなら、喜んでしてやるけど」
「駆け落ちした相手が昇さんと一緒で、打算的な考えをするヤツでなぁ。俺は何も知らずに、ほいほいついて行った結果、キズつく目に遭ったんだ。ま、それが原因で別れたんだけど。キズをずっと引きずったままでいたから、その後の恋愛が上手くいかなくてさ」
(今まで昴さんに恋バナを聞いても、はぐらかされてばかりで全然聞けなかったというのに、一体どうしたんだろ?)
「でも、何だかんだでモテそうだよね。違う意味で」
「ハハハ、それは否定しない。確かに違う意味でモテていたから、ケンカに恐喝は当たり前の日常だったしなぁ。でもその中で、今の恋人に巡り逢えたんだ」
語尾が消えそうな声色で告げるなりガックリと俯く姿に、何て声をかけていいか分からない。
「俺としては前の恋愛は終わったものだと割り切っていたんだが、心の奥底に引っかかったままでいたせいか、何かの拍子で態度とかに出ちゃっていたらしくてなぁ」
「だから穂高にあんなこと……」
「ああ。アイツ見てると、昔の俺みたいだなって思って。だから間違ってほしくなかったんだ、恋愛はひとりでするものじゃないってさ。こじれた恋愛をすると失敗して、離ればなれになっちまう」
昴さんの恋人は何をやらかして、刑務所行きになったのか――すごく興味をそそられたけど、傷口をえぐるようなことを言うほどヤボじゃない。
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「そんで今日来たワケは、義弟の顔を見に来たから? それとも俺の腰をわざわざ揉みに来たの?」
「確かに。昇さんの弟に興味があってこっちに来たのは事実だけど、これを預かってほしくてなぁ」
テーブルの影に置かれていたアタッシェケースを開けて、中から大判の手帳を取り出し、そっと手渡してきた。
たかが手帳――そう思って受け取ったけど、見た目以上に重たい。大きな鍵もついてるし、相当ヤバイ物なんだろう。
「何入ってんの、これ。ここの金庫にしまっておけばいい?」
「そうしてくれ。そしてその中身は、知らないほうがいいぞ。じゃないと、ヤクザと警察の両方に狙われるから」
(ゲッ、そんな物騒なモンを俺に預けるとか……)
「だったら預かり料として、10万円戴きます」
旧知の友の頼みだからこそ聞いてはやるけど、貰えるものは戴いてやるさ。
俺の言葉に、プッと吹き出して笑った。
「だったら、さっきの金と相殺ということにしてくれ。相変わらず商売上手だな昇さんは」
「まぁね。経営者として当然じゃね? あとさ……」
「なんだ?」
つられて笑った俺に、ワクワクした顔で訊ねてきた。
「昴さんの恋愛も影ながら応援するから。頑張れよ」
「昇さん……」
「浮気しないように、徹底的に見張ってやるから!」
「何だかなぁ、それって」
苦笑いを浮かべた友人に、ニッコリと素直に微笑む自分。昔なら考えられないことだ。
失ったからこそ分かる――大事なものを抱えてる義弟や友人を支えてやろうと、こっそり誓ったのだった。
*** その日、いつものようにバイトに勤しみ、何ごともなく終えることができた。竜馬くんと一緒に仕事をしないだけなのに、ビックリするくらい疲れがなくて――。「それだけ彼の存在が俺にとって、ストレスになっていたんだな」 ぼそっと独り言を言いながらロッカーを閉め、軽い足取りで店の外に出た。体を包み込む冷たい空気も、全然平気――穂高さんもこの時間、海の上で頑張っているんだよなと口元に笑みを湛えたときだった。「お疲れ様、アキさん」 音もなく突如現れた竜馬くんに、絶句するしかない。この状況って俺が穂高さんに迫られたときと、まったく同じじゃないか。「な、んで?」 反応しちゃダメだって穂高さんに言われてたけど、待ち伏せされるなんて思ってもいなかったから、つい声をかけてしまった。「何でって、それは俺が言いたいよ。いきなりシフトを変えちゃうんだもんな。大学だって逢うのはマレなのに、ここでも逢えないとなったら、アキさんの帰りを狙うしかないじゃないか」 帰りを狙うって、そんな――。「ハハッ、すっごく驚いた顔してる。それに安心して。夜道で襲ったりしないから」「と、当然だよ、そんなの……」 今更だけど動揺しまくりの顔を見られないように顔を背けつつ、足早に歩き出した俺の隣にピッタリと並んで歩く竜馬くん。 ――思い出しちゃう。穂高さんと正式に付き合う前に、一緒に帰っていたのを。やってることがまったくと言ってもいいくらいに同じで、頭を抱えるレベルだった。「俺ね、アキさんが大学構内の階段下で電話してるの、偶然聞いちゃったんだ」「!!」 竜馬くんの言葉に一瞬声が出そうになり、慌ててくぅっと飲み込んだ。(――何であそこにいるのが、バレたんだろ?) 不思議に思って隣にいる彼のことを、恐るおそる見つめた。「『愛してる、穂高さん』って言ってるのを聞いて、すっごく妬けた。井上さんが羨ましくなった。だけどね……」 ため息をつきながら、こっちを見る。だけどそこはあえて無視しなきゃいけないから、視線を逸らそうと試みたけど、竜馬くんから放たれる熱のこもったものがすごくて、どうしても逃げられなかった。「俺の心の中に、蒼い炎がメラメラと燃え始めたんだよ。きっとアキさんの心に火を宿すために、俺の心に蒼い炎が点火したんだと思うんだ。この炎で君を包み込んで、奪ってあげるから。覚悟してほし
竜馬くんとの接触を控えるべく、まずはバイトのシフトの時間を変更しようと大学の授業が終わってから、コンビニに真っ直ぐ向かった。 従業員入り口から事務所に入ると、店長がパソコンの前で仕入れ状況の確認をしているところで、その背中に大きな声をかけた。「お疲れ様です!」「お疲れー。あれ、今日シフト入ってたっけ?」 キーボードの手を止めて小首を傾げながら、俺の顔をわざわざ見つめる。「いえ……。あのその件で、ご相談したいことがありまして」 店長がシフトという言葉を口にしてくれたお蔭で、すんなりと話ができそうだ。「紺野くんが深刻な顔して相談なんて、何だかドキドキするな。そういえば、スーパーのバイトを始めたそうだね。掛け持ちがキツくなってきたとか?」 傍に置いてあったパイプ椅子を目の前に用意し、座るように促されたので遠慮なく腰掛けて、背筋を伸ばしながら姿勢を正した。「スーパーは週末だけにしているので、全く問題ないんですけど……」 参ったな、竜馬くんとのシフトをズラす理由を考えてなかった――勢いだけで、ここに来てしまったから。「えっとですね大学の単位がですね、ちょっとだけヤバいのがあって……。できれば今のシフトの曜日を、変更していただけたら助かるんですが」 自分のバカさ加減を思いきり晒してしまうセリフになっちゃったけど、こうでもしないとシフトの変更をしてもらえないだろうと咄嗟に考えつき、眉根を寄せながら臨場感たっぷりに語ってみた。 俺の言葉に店長はパソコンの画面にシフト表を映し出して、う~んと唸る。「曜日の変更ねぇ。回数も減らした方がいい?」「やっ、そこまでしなくても大丈夫です! 曜日だけ変えていただければ、まったく問題ないですし」「だったら、俺のシフトとチェンジしたらどう?」 扉をノックする音と一緒に、聞き慣れた声が事務所の中に響いた。その声に振り返るなり、目が合った途端に微笑んでくれる。「ゆっきー?」「おっ、雪雄。いきなりの登場で話に入り込むとか、ちゃっかり盗み聞きしてただろ?」 店長はゆっきーの叔父さんにあたる人で、やり取りを見ていると親子のように仲がいい。「まぁ結果的には、そうなっちゃたけどさ。入りにくい雰囲気が、事務所の外まで漂っていたからね。で、シフトの話はどうかな千秋?」「ゆっきーのシフト?」「そ。ほら叔父さん、見せてやっ
***「だけど人の心は、移ろいやすいから。心変わりさせるキッカケを作って、アキさんを奪ってみせます」 険しい表情を浮かべて強気の発言をした竜馬くんを、ハラハラしながら傍で見つめるしかできなかった。 電話に出た当初はすっごく弱々しかった竜馬くんが、途中からガラリと態度が変わっていくとともに、会話の内容もエスカレートしていった。 竜馬くん側の内容しか分からないから何とも言えないけれど、穂高さんが挑発するようなことを言ったとは思えない。「俺の千秋に近づいてくれるな」とか、それに似たような言葉で止めに入っているはずだと思う。「ぁ、あのね、竜馬くん……」 耳からスマホを外して俯いたままでいる彼に、そっと声をかけてみた。 穂高さんとやり合った後なので、間違いなく興奮しているだろう。余計な話をしないで、さっさとスマホを返してもらおうと考えた。「そろそろスマホ、俺に返してくれないかな? もうすぐはじまる講義に行かなきゃならないし」 ごくりと唾を飲み込んでから、恐るおそる口を開いた。 次の講義は休講だったけどこう言えばすぐに手渡してくれると思い、アピールするように付け加えてみた。それに竜馬くんとふたりきりでいることも上手く回避できるという、一石二鳥のアイディアだった。「ゴメンなさい、アキさん。電話が終わったら、一気に力が抜けちゃって」 謝りながら1歩近づいてきた竜馬くんに向かって、右手を差し出した。その手にスマホを、載せてくれると思った。「わっ!?」 何の挙動もなく、いきなり抱きつかれてしまった。「イヤだっ!! 放してよ、竜馬くんっ!」「アキさんの中にある心の隙間に絶対に入り込んで、井上さんから奪ってあげる」「やぁっ! 耳元で喋らないで。いい加減、腕を外してって」 身長差が少ししかないから耳元で喋られると、吐息がダイレクトに耳に入ってきて、否応なしに感じてしまう。抵抗する力まで抜けてしまうくらいに。「へえ、耳が弱いんだ。それにすっごく可愛い声を出すんだね。乱れたアキさんの姿、見てみたいな」「お願いだから解放してよ。これ以上、何かしたら嫌いになるから」「分かった、嫌われたくないし。だけど覚えておいてほしいんだ」「…………」「アキさんを想うたびに気持ちがどんどん加速していって、止まらなくなるんだってこと。すごく君のことが好きだよ」 言い終
*** 毎日電話をかけていたからこそ、確実に千秋が捕まる時間が分かる。右手に持っているスマホを、じっと見つめた。 電話をかけた履歴から、午前10時半からの15分間がちょうどいいタイミングと睨んだ。 あのあとぼんやりしたまま、まんじりとしない朝を迎えてしまった。寝ていないせいで体が重いクセに、頭だけは妙に冴え渡っていた。(いつもなら何も考えなくても、すんなりと言葉が出てくるのに第一声、何を言えばいいのか……。千秋が困ることをしたくはないのにな。だけど、聞かずにはいられない) 今現在、竜馬という男とどうなっているのか。1ヶ月も経っているのに、断ることができていないのなら俺がそっちに行って、手を出すなと警告しなければならないだろう。 目の前に美味しそうなニンジンが無防備にぶら下がったままでいたら、手を出さないワケがないんだ。しかも俺の千秋は、可愛いのだから――。 あの顔でイヤだと言われたら、自動的にイヤがることを率先したくてたまらなくなるという、黒い自分が現れてしまう。俺と同じように執念深くてしつこい男なら、同類の趣味をしている可能性が高い――。 それゆえに千秋が明らかな嫌悪感を示さない限り、ずっと追い続けてしまうだろう。 俺が千秋を落したように、あの男も時間をかけて口説き落とそうとしているに違いない。簡単に渡して堪るか。 千秋と一緒に過ごした時間が、とても濃密だった。そしてふたりで、いろんなことを乗り越えてきた。だからこそ離れていても、強い繋がりができてると思っている。だが――。「そう思っているのは、俺だけなのだろうか?」 そんな自問自答を繰り返している内に、待っていた時間となった。 スマホを持っている手が、微かに震える。そのせいで上手く操作ができないなんて、情けないにも程がある。(必要の無い思い遣りなんて、しなくていいのに。千秋――) 無駄な体の力を抜くべく、はーっと深い溜息をついてからリダイヤルした。耳にスマホを当てた途端に、もしもしという可愛い声が聞こえてくる。「千秋、おはよう」「あ、おはようございます……」「今、大丈夫かい?」「はい。次の講義が休講になっちゃって、どうしようかなぁと思っていたところで」 ――ということは、時間はたっぷりあるんだな。「ね、昨日はあの後、グッスリと眠れたかい? 昨日じゃないか、そういえば」
***「千秋、可愛かったな」 離れているからなのか、いつもよりも察しのよかった千秋。俺がしたかったことを瞬時に嗅ぎとり、急いで自宅に帰ってそれを実行してくれた。『……っん、っふ……っう…』 スマホから聞こえてくる恥じらいを含んだ声色のせいで、俺自身が一気に張りつめてしまう。一緒にイキたいのに情けない。『うぁ、ほら、か……っ、さんっ……ぁあ、気持ち……ぃ、いい?』「いいよ、すごく。ぅっ、きっと千秋の中に入れた途端、んぅ…爆発してしまう…かもね」『そんなのっ、やっ、も、もっと……俺を感じさせて、くれ、なきゃ……』 こんな風に言われたんじゃ、意地でもガマンするしかないじゃないか。嬉しいね、まったく。「イヤだと言ってるが、俺を待たせたのは君だよ、千秋……いっ、今っ、何をしているんだい?」『な、何って、あぁ…あっ、そんなの、言わせな、い、で』「見えないから、聞いた、だけなのにイジワルだな。だけど、んっ、知ってるよ。どうなっているのか」 今すぐイキたい衝動に駆られるが、ここは必死にガマン――とにかく千秋を感じさせてあげなければ、ね。翻弄するツボは心得ている、とことん感じさせてあげるよ。 自身の弄っている手を緩め提出、千秋の淫らな姿を想像した。「千秋は俺のと違って、蜜をこれでもかと溢れさせるからね。きっと手元が、すごくヌルヌルになっているだろう?」『やっ、言わないで……』「その音を聞かせろなんて、ワガママは言わない。その代わり感じやすい先端部分、俺がいつもするみたいに弄ってごらん。今の俺の言葉だけできっと、蜜がたくさん滴ってきただろ? 間違いなくすごく感じると思うんだ、気持ちいいハズだよ千秋」 耳元に囁くイメージでいつもより低音で告げると、震える声で無理だという一言が返ってきた。「どうして無理なんだい? まだ余裕があるだろ?」『そ、んなのっ、な、ないって。もぉ、あっ…あっ、穂高さ、ひぃっ、イく、イっちゃう……』 その声に導かれて緩めていた手に力を込め、ストロークを目一杯に上げる。「俺も一緒にっ、くっ……うぅっ――」 声にならない声をあげ、瞬殺してしまった。姿が見えても見えなくても、千秋にイカされっぱなしだ。 またシようねと乱れた息をそのままに言ってあげたら、もうイヤだと言いつつも、どこか嬉しそうだった千秋。その雰囲気を感じとって笑い
*** 事務所で頭をきちんと冷やしてから店舗に顔を出したときに、もう一度竜馬くんに謝った。「大好きなアキさんがそんな顔してるの、あまり見たくないからさ。俺ができることがあれば、遠慮なく言ってほしいな」 ちゃっかり自分の気持ちを吐露しつつ優しい言葉をかける竜馬くんに、ありがとうとひとこと言って、その日はやり過ごした。(友達としての好きなら、こんなふうに複雑な気分にならずに済むのにな――) そう思いながらバイトを終えてコンビニから出た瞬間、ポケットに入れてたスマホが振動する。慌てて手に取って画面を見た。「……穂高さん」 漁の休憩と俺の帰る時間が、上手く重なったのだろうか? ちょっとだけ息を吐いて重たい気持ちを払拭してからタップし、耳にあてがった。「もしもし? 穂高さん?」「バイトお疲れ様。千秋」 電話の向こう側にいる穂高さんはとても晴れやかな声をしていて、それを耳にした瞬間、今日の疲れが吹き飛んでしまった。 竜馬くんのひとことでトゲトゲした自分が、バカらしく思えてならない。「穂高さん、今、大丈夫なの?」「ん……。今日は昼から、海が時化(しけ)ていてね。波が高いから、漁は中止になったんだよ」「わざわざ起きて、俺の帰りを待っていてくれたの?」 毎日かけてくれる穂高さんからの電話――竜馬くんのことを伝えられない関係で心苦しいところがあれど、こういうことをされちゃうと無条件に、胸の中があったかくなってしまう。「一応寝ようと思って、ベッドには入ったんだ。でも隣に千秋がいないと、どうも寝つきが悪くてね。ひとりでいると君の声が聞きたくって、堪らなくなるんだよ。参った……」「そりゃ俺だって、穂高さんの声を聞いていたいけどさ。でも休めるときは、きちんと休んでおかなきゃダメだよ」 背筋をピンと伸ばして、足早に歩いた。参ったと言ってる穂高さんの声に、思わず笑みが零れてしまう。「分かってはいたんだが、どうしても千秋にお疲れ様が言いたくて」 まるで駄々っ子みたいなセリフの羅列ばかりで、唇に笑みが浮かんでしまう。「ありがとう。すっごく嬉しい」「俺も嬉しいよ、千秋の元気な声が聞けて。そっちに帰ってからどことなく千秋らしくなくて、心配していたんだ」(あ――……)「千秋……千秋。島で過ごした夏休みは、君とずっと一緒にいたからね。こうやって離れてしまう